高校生物をまとめてみる

高校の生物教員が、生徒たちへ向けて「生物基礎」・「生物」の内容をまとめています。

【生物基礎】第4章 植生の多様性と分布(バイオーム)

1.世界のバイオーム

ある地域に生息する植物や動物のまとまり。

気温降水量により、下図のように各地域においてどのような植生が極相となるかが定義される。

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熱帯多雨林・亜熱帯多雨林

背の高いつる植物や着生植物が生育している。

ヤシ・フタバガキ・マングローブ(常緑広葉樹)

 

雨緑樹林

雨季に成長、乾季に落葉し、水分の損失を防ぐ。

チーク・タケ(落葉広葉樹)

 

照葉樹林

クチクラ層の発達した葉を持ち、水分の蒸発を防ぐ。

シイ・カシ・クスノキ・タブノキ(常緑広葉樹)

 

硬葉樹林

小さく硬い葉を持ち、高温・乾燥の夏に耐える。

コルクガシ・オリーブ・ユーカリ(常緑広葉樹)

 

夏緑樹林

夏季に葉をつけ、寒さの厳しい冬季に落葉する。

ブナ・ミズナラ(落葉広葉樹)

 

針葉樹林

低温・乾燥のため、葉を小さくして耐える。

エゾマツ・コメツガ・シラビソ(常緑針葉樹)

 

サバンナ

乾季のある熱帯に成立する。草本のほかに、大木も存在する

 

ステップ

乾燥した温帯に成立する。草本が主で、大木はない。

 

砂漠

雨量が極めて少なく、1年生草本・サボテン(多肉植物)が点在する。

 

ツンドラ

極端に寒い寒帯に成立し、地衣類・コケ植物などが分布する。

 

2.日本のバイオーム

日本では、降水量が十分にあるため、森林が極相となる。

 

水平分布

緯度に応じたバイオームの分布。

気温の変化にしたがって、南から亜熱帯多雨林→照葉樹林→夏緑樹林→針葉樹林と変化する。

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垂直分布

標高に応じたバイオームの分布。

気温の変化にしたがって、山のふもと(丘陵帯)から照葉樹林→夏緑樹林→針葉樹林→高山草原(お花畑)と変化する。(本州中部の場合)

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・森林限界

標高が上がると、気温が低下するため、亜高山帯の上限より上の標高では、高木の森林は発達できない。本州中部では2500m付近

 

3.ラウンケルの生活形

休眠芽(または種子)をつける位置で植物を分類したもの。

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温暖な環境では、高い位置に休眠芽を形成できる地上植物が多い。

寒冷な環境では、温度変化の小さい地中に休眠芽を形成する半地中植物地中植物が多い。

砂漠では、一年生植物が多い。

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