1.血糖量調節
血糖量(血糖値)
血液中のグルコース量。自律神経系と内分泌系の働きにより、約0.1%(100 mg/100 ml)に維持されている。
糖尿病
血糖量が以上に増加し、グルコースが腎臓で完全に再吸収されず、尿中に排出される疾患。
インスリンの分泌に異常がある場合と、標的器官でのインスリンの受容に異常がある場合がある。
2.ヒトの体液濃度調節
・体液の浸透圧が低下したとき
視床下部で感知され、鉱質コルチコイドの分泌が増加し、腎細管でのNa+の再吸収が促進される。
・体液の浸透圧が上昇したとき
視床下部で感知され、バソブレシンの分泌が増加し、腎細管・集合管での水の再吸収が促進される。
3.体温調節
・体温が低下したとき
① 視床下部で感知され、交感神経を通して心臓の拍動が促進される。
② 交感神経や脳下垂体前葉を通してアドレナリン・糖質コルチコイド・チロキシンの分泌が促進され、発熱量が増加する。
③ 交感神経を通して立毛筋や皮膚の血管が収縮し、放熱量が減少する。
・体温が上昇したとき
① 視床下部で感知され、副交感神経を通して心臓の拍動や代謝が抑制される。
② 皮膚の血管が拡張し、交感神経を通して汗腺からの発汗が促進されることで、放熱量が増加する。